恋愛心理学

婚活で高望みがやめられない男性へ|行動経済学が暴く「理想」の正体

| 約10分で読めます

マッチングアプリで100人以上見ても「ピンとこない」。それは高望みではなく、認知バイアスの仕業かもしれない。行動経済学の視点から「理想が高い」の正体を解き明かし、妥協ではない理想の再定義法を解説します。

婚活で高望みがやめられない男性へ|行動経済学が暴く「理想」の正体

マッチングアプリで100人以上のプロフィールを見た。写真をスワイプして、年齢を確認して、趣味を読んで、職業を見て。でも「いいな」と思えた人は、片手で数えるほどしかいなかった。

そのうち実際に会えたのは3人。どの人も悪い人じゃなかった。でも、デートの帰り道にはいつも同じ感想が浮かぶ。「悪くないけど、なんか違う」。

友人に話したら、苦笑いされた。「お前、高望みしすぎじゃない?」

その言葉が刺さった。自分でも薄々感じていたからだ。でも同時に、こうも思った。「じゃあ、どこで妥協すればいいんだ?」

この「高望み」と「妥協」の間で揺れ続ける感覚。実はこれ、意志の弱さでも理想が高すぎるのでもなく、僕たちの脳に備わった認知バイアスの仕業だと知ったのは、行動経済学の本を読んでからだった。


行動経済学で読み解く「高望み」の正体

「高望み」と言われると、まるで自分が身の程をわきまえていないようで、居心地が悪い。でも行動経済学の視点で見ると、これは性格の問題ではなく、人間の意思決定に共通する構造的な歪みの問題だ。

婚活における「理想が高すぎる」状態を引き起こす、4つの認知バイアスを見ていく。

コミットメントバイアス——過去の理想に縛られる

20代の頃に描いた「理想の相手像」を、30代後半になっても持ち続けていないだろうか。

コミットメントバイアスとは、一度決めた方針や信念を、状況が変わっても変えられない心理傾向のことだ。「こういう人がいい」と一度決めると、自分自身が変わり、市場が変わり、人生のステージが変わっても、その基準だけは更新されない。

25歳のときの自分と37歳の自分では、必要としているものが違うはずだ。でも理想像だけが、あの頃のまま凍結されている。

サンクコスト効果——「ここまで待ったのだから」

婚活歴が長くなるほど、この罠にはまりやすい。

「3年も婚活してきたのに、ここで妥協したら今までの時間が無駄になる」。この思考はサンクコスト効果そのものだ。すでに費やした時間やお金、感情的エネルギーが大きいほど、「せめてそれに見合う結果を」と基準を上げてしまう。

でも冷静に考えれば、過去に費やした3年は、どんな選択をしても戻ってこない。今後の3年をどう使うかとは、まったく別の問題だ。

選択のパラドックス——選べないのは選択肢が多すぎるから

心理学者バリー・シュワルツが提唱した概念だ。選択肢が増えるほど、人は選べなくなる。

マッチングアプリには何万人もの候補者がいる。「もっといい人がいるかもしれない」という可能性が常にちらつく。目の前の相手に集中できないのは、その人が悪いからじゃない。次のスワイプで現れるかもしれない「もっといい人」の幻影に邪魔されているのだ。

選択肢が少なかった時代のほうが、人は決断できたし、その決断に満足していた。皮肉なことに、出会いのチャンスが増えたことが、決められない原因になっている。

アンカリング効果——最初の基準に引きずられる

人は最初に見た情報を基準点(アンカー)として、その後の判断を行う傾向がある。

婚活の初期に出会った印象的な相手が、無意識の基準になっていないだろうか。「あのとき会った人はすごく良かった。だからあれくらいの人じゃないと」。その人と結局うまくいかなかったとしても、脳は最初のアンカーを手放さない。

あるいは、友人のパートナーや、ドラマの登場人物がアンカーになっていることもある。現実の婚活市場とは無関係な基準に、無意識に縛られている。


「妥協」ではなく「再定義」する

ここまで読んで、「じゃあ理想を下げればいいのか」と思ったかもしれない。でも僕は「妥協しろ」とは言わない。

妥協は、欲しいものを諦めることだ。再定義は、本当に欲しいものを見極め直すことだ。この2つはまったく違う。

条件リストを「感情リスト」に書き換える

年収、学歴、外見、年齢。婚活の条件リストは、たいていスペックで埋まっている。でも実際に結婚生活で重要なのは、その人と一緒にいるときの感情だ。

「安心できるか」「自然体でいられるか」「一緒に笑えるか」「沈黙が苦しくないか」。

条件リストをスペックから感情に書き換えるだけで、見える景色が変わる。スペックでは「対象外」だった人が、感情リストでは「この人かもしれない」になることがある。

「最高の相手」ではなく「十分に良い相手」を探す

行動経済学者ハーバート・サイモンは、人間の意思決定には2つのタイプがあると言った。「最大化(maximizing)」と「満足化(satisficing)」だ。

最大化とは、あらゆる選択肢を比較して最善を選ぼうとすること。満足化とは、自分の基準を満たす「十分に良い」選択肢が見つかったら、そこで決断すること。

研究によれば、満足化を選ぶ人のほうが、最大化を選ぶ人より幸福度が高い。完璧を求め続ける人は、決断した後も「もっと良い選択肢があったのでは」と悩み続ける。

婚活においても、「最高の相手」を探し続けるより、「この人となら十分に幸せだ」と思える相手を見つけるほうが、結果的に満足度の高い結婚生活につながる。


自分を客観的に知ることが、再定義の第一歩

理想を再定義するには、まず自分自身を正確に理解する必要がある。「自分はどんな人と本当に相性がいいのか」を、思い込みではなくデータで知ること。

エンジェルは、AIを活用した性格診断と相性分析に特化した婚活サービスだ。自分の性格傾向、価値観、コミュニケーションスタイルを客観的に可視化してくれる。

「自分は相手に何を求めているのか」ではなく、「自分にはどんな人が合うのか」。この視点の転換が、コミットメントバイアスやアンカリング効果から抜け出す鍵になる。頭で考えた理想像ではなく、データに基づいた相性で出会いを探す。そのアプローチが、高望みのループを断ち切る一つの方法だと思う。


それでも一人で判断できないなら、プロの力を借りる

認知バイアスの厄介なところは、自分では気づきにくいことだ。「自分は冷静に判断できている」と思っている人ほど、バイアスにはまっている可能性がある。

そういうときは、第三者の視点が必要になる。

IBJの結婚相談所では、専任のカウンセラーが「理想と現実」の橋渡しをしてくれる。「あなたの条件だとこういう層の方とマッチしやすい」「この条件は優先度を変えてみては」といった、プロならではの客観的なアドバイスがもらえる。

自分一人の頭の中でぐるぐる考えていても、同じバイアスの中を堂々巡りするだけだ。カウンセラーという「外部の目」を入れることで、凝り固まった理想像を健全にほぐしてもらえる。


まとめ:高望みは「脳のバグ」だと知るだけで、楽になる

「高望みをやめなさい」と言われても、やめられなかったのは、意志が弱いからじゃない。コミットメントバイアス、サンクコスト効果、選択のパラドックス、アンカリング効果。これらの認知バイアスが、僕たちの判断を構造的に歪めていたのだ。

必要なのは妥協じゃない。自分の理想を、今の自分に合った形に再定義することだ。

スペックの条件リストを感情リストに書き換える。最高の相手ではなく、十分に良い相手を探す。そして自分自身を客観的に知る。

そうすれば、100人のプロフィールを見ても「ピンとこない」あの感覚が、少しずつ変わっていくはずだ。

婚活全体の戦略を見直したいなら30代からの婚活完全ガイドを、恋愛における認知バイアスをもっと深く知りたいなら恋愛心理学入門を、サービス選びで迷っているなら結婚相談所 vs マッチングアプリ徹底比較をあわせて読んでほしい。

naco-do オンライン結婚相談所

月額6,980円〜・来店不要で始める婚活

  • ✓ 複数連盟加盟で約19万人にアクセス
  • ✓ 専属サポーターがフルサポート
naco-doを詳しく見る →