恋愛心理学

なぜ同じタイプの人を好きになるのか|恋愛パターンを繰り返す心理学

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また同じタイプの人と付き合い、同じ結末を迎えていませんか?恋愛パターンを繰り返す心理学的メカニズムと、パターンを変えるための具体的な方法を解説します。

なぜ同じタイプの人を好きになるのか|恋愛パターンを繰り返す心理学

なぜ同じタイプの人を好きになるのか|恋愛パターンを繰り返す心理学

3人目で、やっと気づいた。

20代後半から30代にかけて付き合った相手は、外見も職業も全然違う。なのに、付き合うと不思議なくらい似た展開になる。最初は情熱的で、僕が一生懸命尽くして、相手が少しずつ冷たくなっていって、最後は「あなたは重たい」という言葉で終わる。

3回目の別れの後、友人に話したら「それ、相手が変わっても同じじゃん」と言われた。

そのとき初めて、問題が相手ではなく、僕の側にあるんじゃないかと思い始めた。


恋愛パターンはなぜ繰り返されるのか

同じタイプに惹かれる、同じ展開になる、同じ別れ方をする——これは偶然じゃない。

心理学的には、このような繰り返しは「無意識のスクリプト」と呼ばれる現象に近い。僕たちは好きな人を選ぶとき、理性よりも遥かに深い無意識の層で判断している。そしてその判断基準は、幼少期から積み上げてきた「愛のテンプレート」によって形成されている。

わかりやすく言えば、幼い頃に体験した親との関係が、大人になってからの恋愛の「感情的な地図」になるということだ。

たとえば、親から十分な関心を得られなかった人は、なぜか「振り向いてくれない人」に惹かれやすい。それが苦しいとわかっていても、その緊張感が「本物の恋愛」のように感じられてしまう。安定していて優しい相手だと、逆に「何か物足りない」という感覚が湧いてくる。

これは性格の問題ではなく、心理学的な仕組みの話だ。


愛着理論:恋愛パターンの根っこ

心理学者ジョン・ボウルビィが提唱した「愛着理論」は、もともと子どもと養育者の関係を研究したものだった。でも後の研究者たちが明らかにしたのは、幼少期に形成した愛着パターンが、大人の恋愛にも深く影響するということだ。

自分が「尽くしすぎ」のパターンを繰り返していると気づいてから、愛着理論を調べてみた。そこに書いてあったことが、当時の自分の行動を全部説明していた。

不安型愛着

「本当に愛されているのか」という疑念が消えない。相手のちょっとした冷たさで胸が締め付けられる。愛情を確認したくて、つい連絡しすぎる。尽くすことで「見捨てられないようにする」防衛反応が働く。

付き合うと、自然と自分が全力でサービスする側になっていく。でも尽くせば尽くすほど、相手は「当たり前」になっていく。そしてある日、「重たい」という言葉が来る。

これが不安型の典型的なループだ。

回避型愛着

親密さへの恐れ。深く関わることで傷つくことへの無意識の防衛。相手が近づいてくると、なぜか息苦しくなる。感情を見せることを、弱さだと感じてしまう。

「好きなのに、なんでこんなに逃げたくなるんだろう」という自己矛盾を抱えながら恋愛をしている人は、回避型の可能性が高い。

安定型愛着

自分も相手も信頼できる。近づくことを恐れず、かつ適度な自立を保てる。感情のやりとりが自然で、長期的な関係を築きやすい。

恋愛で「当たり前」に見えることの多くは、この安定型の人が基準になっている。


よくある3つの恋愛パターン

愛着スタイルと絡み合って、恋愛には典型的なパターンがいくつかある。自分がどれに当てはまるか、考えながら読んでみてほしい。

「尽くしすぎ型」

相手に全力で尽くす。自分のことより相手のことを優先する。「いい人」と言われながら、最終的には関係が終わる。

尽くすのが愛情表現だと信じているから、自分では正しいことをしていると思っている。でも相手にとっては、過剰な献身がプレッシャーになっていることも多い。

このパターンの背景には、「ちゃんとしていないと愛されない」という無意識の信念があることが多い。

「追いかけ型」

自分から積極的にアプローチして、相手が応じてくれると関係が始まる。でも相手が自分に慣れて、追いかけてこなくなると、急に熱が冷めてしまう。

「追いかけているときが一番楽しい」という感覚がある人は、このパターンに心当たりがあるかもしれない。実は相手ではなく、追いかけること自体に興奮している状態だ。

恋愛を「勝ち取るゲーム」として捉えている節があり、手に入れた瞬間に目標が消える。

「距離を置き型」

付き合いが深まるにつれ、なぜか冷静になる。「気持ちが冷めた」と感じるが、実は親密さへの不安が出てきているだけのことが多い。

回避型の愛着スタイルを持つ人に多いパターンだ。「長く付き合えない」「気づいたら相手が遠ざかっている」という経験を繰り返している場合、このパターンが関係している可能性がある。


無意識がパートナーを選んでいる

「タイプじゃないのに、なぜかその人が気になる」という経験は、多くの人にあるはずだ。

これは無意識が、過去のパターンに「似ている」と判断した人に反応している現象だ。感情的な地図が「ここは知ってる」と信号を出す。安心感という意味ではなく、「慣れ親しんだ感情の質感」という意味での親近性だ。

やっかいなのは、この引力は「良い人」を選ぶとは限らないことだ。傷つけられることが多かった人は、同じような傷つき方をする相手に引き寄せられることがある。それが「自分に合った人」だと誤認してしまう。

ここで自覚が生まれる。「惹かれる」という感情だけを信じるのは危険だ、と。


パターンを変えるための3ステップ

繰り返すパターンを一瞬で変えることはできない。でも、少しずつ変えていくことはできる。

ステップ1:パターンを自覚する

まず、自分が繰り返しているパターンを言語化することから始める。

「尽くしすぎて疲弊している」「追いかけてばかりで、追いかけられたことがない」「気づいたら自分が離れている」。そのパターンを、自分の口から言葉にして認識する。

認識しないことには、変えられない。

ステップ2:引力に気づく

「また同じタイプに惹かれているな」と気づくことができれば、一歩前進だ。惹かれることを止める必要はない。ただ、その引力が無意識のパターンから来ている可能性を、頭の片隅に置いておく。

「好きになった=正しい選択」ではないと理解することが、冷静な判断の始まりだ。

ステップ3:新しい行動を一つだけ試す

不安型の人は、連絡を1回だけ我慢してみる。回避型の人は、相手の感情表現を一度だけ受け取ってみる。尽くしすぎの人は、今日だけ自分の都合を優先してみる。

大きな変化は続かない。「今日だけ、ちょっと違う行動をする」という小さな積み重ねが、長期的にパターンを変えていく。


自分の恋愛傾向を客観視するために

「自分がどのパターンか」は、自分ではなかなかわかりにくい。内側からは見えにくいものだ。

そこで役立つのが、心理学的なアプローチに基づく性格診断や恋愛傾向の分析だ。データとして自分を見ることで、感情的に気づけなかった傾向が見えてくることがある。

「自分はそんなに不安型じゃない」と思っていたのに、診断結果を見て「確かに、こういう行動を繰り返してた…」と腑に落ちる体験をした人は少なくない。

エンジェルは、AIを活用した性格診断と相性分析が特徴のサービスだ。自分の恋愛傾向を可視化し、どんなタイプの人と相性が良いかを分析できる。パターンを変えようとするとき、まず「自分がどういう人間か」を客観的に把握することは、かなり有効なアプローチだと思っている。

自分の恋愛傾向についてさらに深く知りたい方は、恋愛心理学入門もあわせて読んでみてほしい。


まとめ:パターンに気づくことが、変化の入口

3回同じ別れ方をして、初めて「自分の側に原因があるかもしれない」と考え始めた。あのとき友人に言われた言葉がなければ、今でもずっと「相手が悪かった」と思い続けていたかもしれない。

恋愛パターンは、変えようとする前に気づくことが先だ

同じタイプに惹かれることも、同じ展開になることも、無意識のメカニズムが動いている証拠だ。それは「あなたが弱いから」ではなく、「そういう仕組みで動いている」という話だ。

気づいたら、変えられる。少しずつ、ゆっくりでいい。

大切なのは、繰り返すたびに「またか」と落ち込み続けるのではなく、「自分の何が動いているんだろう」と少し好奇心を持って見てみることだ。

その視点の転換が、恋愛パターンを変える最初の一歩になる。

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